「いいゆめ・ゆし・きぶん。」

イラストレーター佐藤右志の脳内備忘録ブログ

桃の花

 


立春、旧暦元旦(春節)もすぎると、だんだんと春に向かっていく気配を感じ始めます。


私はお花がとても好きなんですが、


お花は、暦の節目毎の行事に欠かせない、季節の移り変わりを身近に感じることができるごくごく身近な自然ですよね~。


そして、冠婚葬祭、お祝い、お別れ、あらゆる人生の節目には欠かせないもの。

 

嬉しい時も悲しい時も、特別な時も普通の時も、人生のハレとケを彩るニュートラルな存在。いつも必ず寄り添っているもの。そして、咲いたら散る、枯れる、儚いもの。儚いからこそ美しい。

 

もし世界に花がなかったなら、なんて世界は殺風景なんだろうとさえ思います。

 

お正月には南天や千両や松、
水仙や葉牡丹。

春になる前は椿や梅。

雛祭りには桃の花。

やがて桜の季節が巡ってきて…

菜の花・ラナンキュラス・チューリップ・芍薬

端午の節句には花菖蒲。

母の日にはカーネーション

薔薇の季節がやってきて…

ブーゲンビレアクレマチス

梅雨は紫陽花。

七夕には笹の葉。

朝顔の蔓が伸びる頃…

お盆にはホオズキ

向日葵が元気に咲いて…

竜胆・秋明菊彼岸花・吾亦紅。

重陽節句には菊の花。

中秋の名月にはススキ。

ケイトウフォックスフェイスハロウィーン

再び薔薇の季節が巡ってきて…

コットンツリー・クジャクヒバ・山帰来・ヒヤシンスでクリスマス。


あ~、書いてるだけで色んなお花が思い浮かびます~♪


最近じゃ、花や野菜や果物の季節感がなくなって周年みかける花が増えたとはいえ、こう書き連ねるとやっぱり季節を感じますね。特に日本には四季がありますから。やっぱり、お花は生活に欠かせないなぁ~。


2月をすぎたこの時期になると、3月3日の桃の節句にむけて、だんだんと桃の花をお花屋さんでみかけるようになりますね。


3月3日のお雛祭りはひと月後ですが!早い!


桃の花の花言葉がまたいいです。

「天下無敵」
「チャーミング」
「愛敬」

「あなたに夢中」

 


ちなみに桃の花はバラ科です。


桃の花といえば果物の「桃」を連想します。大好きなんですよね~。瑞々しくて美味しいです。夏の定番です。


以前、真夏に買い物帰り、駅前で托鉢中のお坊さんに買ったばかりの桃をひとつ暑そうだったからなんとな~く喜捨させていただいたら、家に帰ると桃が一箱どーーんと知り合いから送られてたというおもしろいことがありました。


特段、関連性はないんでしょうけど、なんだか帰ったら桃が味もグレードアップしておまけに倍以上に増えてて、マジックみたいで得した気分で楽しかったです。


いつも桃の花を見ると連想して思い出すエピソード。

 

そして、桃の花→桃→桃太郎→鬼ヶ島→鬼退治と、めくるめく連想ゲームがとまらなくなりますが(汗)

 

それから桃といえば、不老長寿、桃源郷って言葉も思い出したり。

 

桃を食べると不老長寿になれるという由来が昔あったとか。如何に人は、不老長寿を求めているか…ははは

 

あと、桃源郷ってなんだろうと改めて調べてみると、大抵が理想郷・ユートピアのことと書いてありましたが、「ユートピアとは似て非なるもの。ユートピアの崩壊後に姿を現わすもの」としている説もあって、私はなんとなくこの説にグッとくるものがありました。

 

「〜♪ 海の彼方にはもう探さない 輝くものはいつもここに わたしのなかにみつけられたから」千と千尋の神隠しの歌詞を桃源郷の説明に引用していて、なるほどなぁ〜と思ったり。

 

「そっか、桃源郷って自分の外の遠くじゃなく、いつも自分の中に常にあるのかぁ〜」と。

理想郷に向かって外に求めていった果て理想が崩壊した時、ホントは内側に桃源郷はあったんだねって気づくということか…

 

話がどんどん脱線しましたね(笑)

連想のまま書いてたらこんなことになってしまいました(汗)

 

ちなみに、千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」の歌詞、改めて読んでみるとすごくいいですよ。

 

ちょっと早いけれど、桃の花でも飾ろうかしら。桃の季節はまだだけど、眺めてるだけで桃を味わってる気分になれるかもね~。