「いいゆめ・ゆし・きぶん。」

イラストレーター佐藤右志の脳内備忘録ブログ

都々逸で女心

 私は都々逸が好きです。

粋で洒脱で大衆的だからでしょうか。

 

 

 

惚れて通えば千里も一里  逢えずに帰ればまた千里

 

諦めましたよどう諦めた 諦めきれぬと諦めた

 

お前  正宗  わしゃ錆び刀

お前切れても  わしゃ切れぬ

 

星の数ほど 男はあれど  月と見るのは ぬしばかり 

 

三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい

 

最後は高杉晋作作の都々逸 ?

ちなみに、高杉晋作は辞世の句も好きです。

 

面白き事もなき世を 面白く

すみなすものは 心なりけり

 

下の句もいれてみました。

下の句いれた解釈になるとまた違う印象になっていますね。面白く感じるかどうかは全て自分の心次第ってことでしょうか?

 

 

再び、都々逸にもどりまして、、、

 

 

添うて苦労は覚悟だけれど  添わぬ先からこの苦労

 

チョクチョク(猪口猪口)逢う夜を一つに纏めて  トックリ(徳利)話がしてみたい

 

  何をくよくよ川端柳  水の流れを見て暮らす

 

 なんか人生訓的でもありますね 笑

「諦めきれぬと諦めた」

「水の流れを見て暮らす」

共感する言葉がたくさんですね。

 

でも一番はやっぱり、「トックリ話がしてみたい」ですかね。

腹を割ってとことん話し合うこと。腹の探り合いじゃなくて、腹を割る。素直に話しあわなければ、本当に相手と自分がなにを求めているのか、なにを考えててなにを望んでいるのかもわからないし。

関係性を建設的に作っていく時のコミュニケーションの基本です。

 

 

都々逸は男女の情歌がたくさんありますが、どうしようもない人間臭さで共感するものが多いものです。

 

それにしても…

女って欲張りですね。

 

結婚して子供も欲しいけれど、夢も実現させたいとか。結婚制度や家族の在り方に縛られて、どっちかを選べばどっちかを捨てなければならないとかはもう昔の考え方なのかもしれません。

生き方も立場も多様化しています。個々人が自立さえしていれば、中には結婚せずとも子供を産み育てている女性もいたり。事実婚の人とかも。子を持つか持たないとかも。血が繋がっているかいないかとかも。パートナーシップの形もそれぞれで。色んな結婚や家族のかたちもこれからの時代はありなのかもしれません。まぁ、それも何がよくて何が悪いか簡単に言い切れない、固定概念を捨てられる心の柔軟さ次第ですが。時代が変化していけば、制度も観念も変化していくことも自然。制度が変化をしないならば、どんな風にその中で自由を勝ち取るのかは、結局は自分の心と生き方次第なのでしょう。

 

自分ももれなく欲張りだなと思います。

 

でも、それでいいんだと思っています。一度きりの人生だから。

 

女は思考よりも感情や感覚が優先しがちで、時に直感や本能まかせに突飛な行動や生き方をしてしまう事もあり混乱もしやすいですが。近視眼的にもなりやすいです。

 

そんな時は、一呼吸して一旦状況から離れて、起こるべくして起こっていることをただそのままに全部をまるごと受け入れて、流れに身を任せて、優先順位を決めて割り切って、自分の目の前のやるべき事をただ淡々とやるしかないのかもしれませんが。感覚優位な右脳派な自分は意識しなければならないところだなとしみじみ思います。ホント。

 

とほほ

 

そうは言っても割り切っても割り切れないものが生きているとあるからこそ、都々逸のようなどうしようもない心情を歌にして歌って昇華してやりすごす、生きていく時にそんなことも必要なのかもしれませんね。

 

だからこそ、人は表現しつづけていくことをやめられないわけで。

 

だから私もずっとこうして表現し続けるのでしょう。

 

ホントにね。

 

さて、締めくくりの都々逸を。

 

 

どうせ互いの身は錆び刀 切るに切られぬくされ縁

 

 

でも、どんなことがあっても最後の最後まで別れられないのが唯一自分自身。自分自身とは死ぬまで腐れ縁。自分の足で立って生きていかなければなりません。

 

しっかり自立することが大事です。

 

 

 白だ黒だとけんかはおよし 白という字も墨で書く

 

 

本当にそうだ。

白黒だけじゃないとても幅広い灰色の世界もあって。別に灰色でもいいんじゃない?って感じでしょうか。これだからどこまでいっても割り切れない 笑

 

 

 水の月 手にはとれぬと 諦めながら 濡れてみたさの 恋の欲

 

 

我慢は心身によくありません。ホント。

沸き起こる気持ちを抑えることはとても不自然でストレスです。

 

 

嘘も言えない  ほんとも言えぬ

お前が好きとしか言えぬ

 

ははは。苦しいですね。

結局、本音でしか生きていけないってことなんでしょうか。笑

例え、矛盾があったとしても。

 矛盾を抱えながら乗り越える、知恵や妥協点や割り切りや切り替えが必要ってことなんでしょうか…

 

 

あぁ、終わらない終わらない〜。

都々逸深いよ。。深すぎる!

そんなわけで一旦ここらで都々逸の世界も一括り。

 

ご静聴ありがとうございました。